「任意整理を検討しているけれど、費用はどのくらいかかるの?」「払えなかったらどうしよう」——こうした不安を抱えている方は少なくありません。
この記事では、任意整理にかかる費用の内訳から弁護士・司法書士の費用比較、費用を安く抑える方法、払えない場合の対処法まで、2026年時点の最新情報をもとにわかりやすく解説します。
任意整理の費用の内訳
任意整理を弁護士や司法書士に依頼する場合、以下の費用が発生します。
| 費用項目 | 金額の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 着手金 | 1社あたり2〜5万円(税込) | 依頼時に支払う費用。債権者の数に応じて増加 |
| 解決報酬金 | 1社あたり2万円(税込)程度 | 和解成立時に支払う成功報酬 |
| 減額報酬金 | 減額分の10%(税込11%)以下 | 借金の元本が減額された場合に発生 |
| 過払金報酬 | 回収額の20%(税込22%)以下 訴訟時は25%(税込27.5%)以下 |
過払い金を回収できた場合に発生 |
| 実費 | 数千円〜1万円程度 | 通信費・交通費・収入印紙代など |
※上記の報酬上限は日本弁護士連合会「債務整理事件処理の規律を定める規程」に基づきます。弁護士はこの規程の範囲内で報酬を設定しています。
弁護士と司法書士の費用比較
任意整理は弁護士だけでなく司法書士にも依頼できます。それぞれの費用相場と違いを比較しましょう。
| 弁護士 | 司法書士 | |
|---|---|---|
| 着手金 | 1社あたり3〜5万円 | 1社あたり2〜4万円 |
| 解決報酬金 | 1社あたり2万円程度 | 1社あたり1〜2万円程度 |
| 減額報酬金 | 減額分の10%以下 | 減額分の10%以下 |
| 1社あたりの合計目安 | 約5〜7万円 | 約3〜6万円 |
| 対応可能な借金額 | 制限なし | 1社140万円以下のみ |
| 裁判対応 | すべて対応可能 | 簡易裁判所のみ |
重要なポイント:司法書士が扱えるのは1社あたり140万円以下の債務に限られます(司法書士法第3条)。140万円を超える債権者がいる場合は弁護士に依頼する必要があります。
費用だけを見ると司法書士の方が安い傾向がありますが、借入状況や訴訟リスクを考慮して選ぶことが大切です。
任意整理の費用を安く抑える方法
1. 法テラス(日本司法支援センター)を利用する
法テラスでは、収入や資産が一定基準以下の方を対象に、弁護士・司法書士費用の立替制度を提供しています。立て替えられた費用は月額5,000円〜10,000円で分割返済できるため、まとまったお金がなくても依頼が可能です。
2. 分割払いに対応している事務所を選ぶ
多くの法律事務所・司法書士事務所では、任意整理の費用を分割払いで受け付けています。任意整理の手続きを開始すると毎月の返済が一時的にストップするため、その間に費用を積み立てることができます。
3. 複数社まとめて依頼する(まとめ割引)
複数の借入先をまとめて任意整理する場合、1社あたりの着手金を割引してくれる事務所もあります。3社以上まとめて依頼すると、トータル費用を抑えられる可能性があります。
4. 無料相談を複数の事務所で受ける
多くの事務所が初回相談を無料で実施しています。複数の事務所で見積もりを取って比較することで、費用面で納得のいく事務所を見つけられます。
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費用が払えない場合の対処法
「費用が払えないから任意整理をあきらめる」必要はありません。以下の制度・方法を活用しましょう。
1. 法テラスの立替制度を利用する
法テラスの民事法律扶助制度を利用すれば、弁護士費用を法テラスが立て替えてくれます。生活保護受給中の方は償還(返済)が免除される場合もあります。
- 利用条件:収入・資産が一定基準以下であること
- 申込方法:法テラスに電話(0570-078374)またはお近くの法テラス事務所で相談
- 償還額:月額5,000円〜10,000円の分割払い
2. 分割払い・後払いに対応する事務所を選ぶ
任意整理を受任すると、弁護士・司法書士から各債権者へ受任通知が送付されます。これにより毎月の返済が一時的にストップするため、その間に費用を分割で支払うことが可能です。
3. 着手金無料・初期費用ゼロの事務所を探す
一部の法律事務所では着手金無料(成功報酬のみ)で任意整理を受け付けています。初期費用のハードルを下げたい場合は、こうした事務所を検討してみましょう。
※着手金無料の場合、解決報酬金や減額報酬金が相場より高く設定されていることもあります。トータルコストで比較することが重要です。
任意整理の費用対効果シミュレーション
「費用をかけてまで任意整理する意味があるのか?」という疑問にお答えするため、具体的なケースでシミュレーションします。
ケース1:借金200万円(3社)の場合
| 項目 | 任意整理なし | 任意整理あり |
|---|---|---|
| 借金元本 | 200万円 | 200万円 |
| 利息(年15%・5年) | 約80万円 | 0円(将来利息カット) |
| 任意整理費用(3社) | — | 約15〜21万円 |
| 総支払額 | 約280万円 | 約215〜221万円 |
| 削減額 | — | 約59〜65万円の節約 |
ケース2:借金500万円(5社)の場合
| 項目 | 任意整理なし | 任意整理あり |
|---|---|---|
| 借金元本 | 500万円 | 500万円 |
| 利息(年15%・5年) | 約200万円 | 0円(将来利息カット) |
| 任意整理費用(5社) | — | 約25〜35万円 |
| 総支払額 | 約700万円 | 約525〜535万円 |
| 削減額 | — | 約165〜175万円の節約 |
※上記はあくまで概算シミュレーションです。実際の削減額は借入条件・金利・返済状況により異なります。
安心できる事務所の選び方
任意整理を依頼する事務所を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 債務整理の実績が豊富か:年間の相談件数・解決実績を確認しましょう。債務整理を専門的に扱っている事務所がおすすめです。
- 費用体系が明確か:着手金・報酬金・実費の内訳が明示されている事務所を選びましょう。見積もりを書面でもらうと安心です。
- 分割払いに対応しているか:費用の分割払いや後払いに対応しているか事前に確認しましょう。
- 相談が無料か:初回相談を無料で行っている事務所であれば、気軽に相談できます。
- 対応が丁寧か:相談時の説明がわかりやすく、不安や疑問に丁寧に答えてくれるかどうかも重要なポイントです。
- アクセスしやすいか:オンライン相談や全国対応の事務所も増えています。通いやすさやオンライン対応の有無も確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 任意整理の費用は全部でいくらかかりますか?
弁護士に依頼した場合、1社あたり5〜7万円が目安です。3社の任意整理であれば15〜21万円程度になります。司法書士の場合は1社あたり3〜6万円が相場です。
Q. 任意整理の費用は分割払いできますか?
多くの法律事務所・司法書士事務所が分割払いに対応しています。受任通知の送付後は毎月の返済がストップするため、その期間を利用して費用を積み立てるのが一般的です。
Q. 任意整理をするとブラックリストに載りますか?
はい。任意整理を行うと信用情報機関(CIC・JICC・KSC)に事故情報が登録されます。登録期間は完済から5年です。この間は新規のクレジットカード発行やローン契約が難しくなります。
Q. 任意整理と自己破産、どちらが費用が安いですか?
一般的に任意整理の方が費用は安くなります。任意整理は1社あたり数万円ですが、自己破産は総額30〜80万円(弁護士費用+裁判所費用)が相場です。ただし、借金額が大きい場合は自己破産の方がトータルで有利になることもあります。
Q. 任意整理の費用を法テラスで立て替えてもらえますか?
法テラス(日本司法支援センター)の民事法律扶助制度を利用すれば、収入・資産要件を満たす方は費用の立替えを受けられます。月額5,000円〜10,000円での分割返済が可能です。詳しくは法テラス(0570-078374)にお問い合わせください。
参考・出典
※ 掲載情報は2026年4月時点のものです。費用は事務所や地域により異なります。最新の情報は各公式サイトや弁護士にご確認ください。
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まとめ:任意整理の費用は「投資」と考えよう
任意整理の費用は1社あたり数万円が相場です。決して安い金額ではありませんが、将来利息をカットして総返済額を大幅に減らせることを考えれば、十分に元が取れる「投資」と言えます。
費用が心配な方も、法テラスの立替制度や分割払い対応の事務所を活用すれば、手元にお金がなくても任意整理を始められます。
大切なのは、費用を理由に借金問題を放置しないことです。放置すればするほど利息が膨らみ、解決が難しくなります。まずは無料相談を利用して、専門家にあなたの状況を相談してみましょう。
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借金問題は早めの対応が大切です。お気軽にご相談ください。
