浮気不倫相手への慰謝料請求

浮気をされたことが分かったときの衝撃というのは言葉に尽くせないものがあると思います。
浮気・不倫の事件では客観的な証拠の有無が非常に重要となります。
また、何をもって不貞というのかなどについて、裁判所の考え方に特殊な点もありますので、注意が必要です。

 

不貞行為とは

不貞行為という言葉を聞いたことがあると思います。
不貞行為は、一般的な使い方としては不倫や浮気と同義です。
法律的に違法性を帯びる不貞行為とは、配偶者が配偶者以外の異性と自由な意思に基づいて肉体関係を持つことをいいます。
親密な関係ではあるが未だ肉体関係に至っていない場合には、不貞行為には当たりません。
ただし、親密な関係が社会的な限度を超えていれば、平穏な婚姻関係を乱す行為として、不法行為として評価されることもあります。

慰謝料とは

慰謝料とは精神的な苦痛に対する賠償のお金をいいます。
精神的な苦痛は目に見えるものではありません。
しかし、精神的な苦痛を受けた場合、この損害を償う必要があることから、金銭に換算して算出したものが慰謝料になるのです。

慰謝料の時効について

慰謝料の請求は、法律的には不法行為に基づく損害賠償請求になります。
不法行為に基づく損害賠償請求の時効は3年です。
また、不法行為から20年で除斥期間にかかります。

それでは、時効はいつからカウントが開始されるのでしょうか。
不法行為の時効の起算点は「損害及び加害者を知った時」とされています。
したがって、不貞行為があったことを知った時からカウントされます。

不貞行為によって婚姻関係が破綻したり、離婚に至ってしまった場合には、これらによる精神的な苦痛は損害が生じたときである婚姻関係破綻時や離婚時になります。

不貞行為の証拠について

不貞行為は証拠を集めることが重要です。
探偵などに頼んでホテル等から出てくる写真を撮ってもらうのは、証拠としては非常に有効です。
ただし費用がかかる点が難点です。

配偶者が浮気を認めている場合には、録音を取ったり、一筆書いてもらうことも有効でしょう。
メールのやり取りやホテルのレシートなどは一つ一つは弱い証拠ですが、積み重ねていくことで相手方に嘘をつかせない様な環境を整えることも考えられます。

慰謝料の相場について

慰謝料の相場についても理解をしておくことが必要です。
慰謝料の相場には、決まった計算式があるわけではありません。
不貞行為ごとに悪質性を判断して決められます。
例えば1回かぎりの不貞行為であれば、金額も少なくならざるを得ません。
他方、長年継続しており、不貞行為の結果、離婚にまで至ったとなると金額も上がります。

詳しくは専門家にご相談いただければと思います。

※現在、当事務所では不貞・離婚の事件については取り扱っていません。